書評「定年後の起業術」

 

「定年後の起業術」(津田倫男、ちくま新書)という新刊を書店で見つけたので、購入して読みました。

結論から言えば、特にシニアではなくても参考にできる内容です。細かい実用書と言うよりは、読みやすい指南書といった感じですが、起業に際して気をつけるべきポイントは一通り押さえています。ざっと全体を概観してみたいと思います。

 

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第1章は「日本でシニアが起業することの意味」というタイトルになっていますが、内容は起業論です。

まず、日米の起業環境の違いに言及します。筆者は自身の経験から、シリコンバレーには「起業家の価値が世界で最も高い」という共有意識があると言います。そして日本において「起業家精神(ベンチャー・スピリット)」が薄いのは、「大企業勤め」という魅力的な選択肢があるからだ、とも述べます。また、日本では同調圧力があるので起業のような「人と違ったことを行う」ことに抵抗があること、また米社会と比べて日本の方がより信用社会のため、起業がうまく行きにくいことなども書かれています。

そんな日本で起業を成功させるモデルの1つとして、筆者は「勝ち組と組む」ことを提案します。勝ち組とは、大企業のことです。確かに、大企業と正面から戦えば勝ち目は薄いですが、協業することができれば、これほど心強いものはありません。

もちろん、「大企業と組む」ことが起業の成功モデルだとしても、言うは易く、そんなに簡単なことではありません。残念ながら本書では、その有効な回答まで書かれていませんが、ベンチャー企業と大企業とのマッチングを得意とする弊社(MRI)の強みを改めて認めて頂いたようで、嬉しく感じました(手前味噌ですいません!)

第2章では、これからの10年間起業で成功するための秘訣を3つのキーワードを使って説明しています。3つのキーワードとは「ボーダーレス」「タニマチ」「絆」です。

「ボーダーレス」とは国際化のことであり、日本で会社を起こすよりもアジアで行うほうが成功確率が高いことを述べています。「タニマチ」とは財政的支援者のことですが、資産を持ったシニアであれば、出資者として起業に関与する道があることを書いています。「絆」とは連帯のことで、複数人で連携しての起業を筆者は進めています。

第3章ではシニア起業の有利な点、そしてリスクについて書かれています。

シニア起業の有利な点は5つ。①年の功がある、②人の縁がある、③師がいる、④信用がある、⑤悪寒がある、です。①の年の功とは、単に経験豊富なだけでなく、失敗体験もあるだろうことがポイントとされています。一方、シニア起業のリスクとしては、「過去の成功体験が邪魔をする」ことを挙げていました。

第4章・第5章は「シニア起業の実践術と注意点」「起業に役立つ知恵」ということで、具体的なポイントを挙げていっています。

第4章の最初に「若者に比べて失敗の余地が小さいシニアが1回で成功させるために~」という記述があるのですが、「若者だって、できれば一回で成功したいと思っているよ」と、思わず1人ごちてしまいました(笑)
もちろん、失敗は大きな経験となるのですが、「失敗した人の方が成功確率が高くなる」との価値観があるシリコンバレー的な考えかただなぁ、などとも思いました。

他にも、コラム的に成功事例・失敗事例が多く掲載されています。冒頭にも書いたとおり、シニアに限らず、若手でも参考になる本だと思いますので、興味のある方は一度手に取られてみてはいかがでしょうか。

朝ドラ「ごちそうさん」は、もう1つの「風立ちぬ」

 

今週、第86回アカデミー賞の発表がありました。期待された宮崎駿監督の「風立ちぬ」は残念ながら最優秀長編アニメーション賞を逃してしまいました。

「風立ちぬ」という作品については、国内でも賛否両論の評価があったように思います。

私個人としては、宮崎監督の作品の中では男のロマンを描いた「紅の豚」に続いて好きな作品です(どちらにも航空機が登場するのは、たまたまですが)。

この作品を支持しない方の意見に「ストーリーに起伏がない」というのがあるのですが、私としては

「多くを語らない」

というのが、この映画のテーマだろうな、と理解しています。

 

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淡々とした描写だけで、あの時代(関東大震災~太平洋戦争終戦)の空気を感じさせてくれました。

関東大震災で始まり、ラストシーンは、空襲に焼かれた飛行機の残骸が延々と連なっている光景。

つまり、物語は1923年(震災)~1945年(終戦)までを中心に描かれているのですが、

・忍び寄る戦争の暗雲
・ファシズムの台頭(特高の存在、追われているドイツ人・・・ゾルゲ?など)

という断片的な描写だけで、時代の空気は十分に伝わりました。

さらに「多くを語らない」というのは、あの時代の日本人の気質そのものであった、ということ。

・震災の時以来、8年間も一途に1人の男性を思い続けた菜穂子
・最高性能の航空機を作りたい、という二郎の想いと、仕事に捧げた生き様

というものが描かれていましたが、これこそ、当時の日本人の寡黙・朴訥・純粋な生き方だったと思います。

以上のようなことが私の胸に響いたからこそ、私はこの映画が好きなのです。

しかし、その一方で、

「もっと、あの時代の空気感みたいなものを、より多くの人、特に若い人に分かって欲しいなぁ」

という気持ちもありました。

そんな時に始まったのが、NHKの朝の連続ドラマ「ごちそうさん」なのです。

あの国民的ブームとなった「あまちゃん」の後番組として、昨年の秋に放送開始。

たしか「食べることが大好きな大正時代の女学生が成長していく姿を描きます」などのうたい文句だった気がします。

「”食”という切り口が朝ドラとしては新しいのかも知れないけど、定番っぽい朝ドラなぁ。原点回帰かな」

なんて、当時の私は感じていました。

実際、毎週ある食べ物(食材)をテーマに、家族を中心とした人間模様が描かれていくのですが、ドラマの中では大正時代から昭和と、時代が進んでいくにも関わらず、食べるものはどんどん質素になっていく。

大正時代は、肉屋で買ってきたお肉で自宅でステーキを食す、などの光景があったものの、戦時中には配給制となり、肉が手に入らず、大豆で代用。

いや、物言わぬ”食”で、戦争時代の悲惨さを表現するとは中々のアイデアです。

もちろん食以外も質素になっていきます。主人公のめ以子(杏)の服装も、当初はお洒落な袴姿の女学生だったものが、結婚して大阪で生活を始め、昭和の戦争時代に入って行くともんぺ姿に・・・

そして、今週は、ついに大阪の大空襲で家が焼けてしまいました・・・

この番組、あとひと月たらずで終わりですが、半年かけて様々な角度から丁寧に時代の変化を描いています。

「戦争は悲惨だ」と頭では理解しているつもりですし、戦時中を描いた悲劇のドラマを見ることは良くありますが、

豊かで幸福な日常が、徐々に暗く怖ろしい時代に移っていく様子は、また違う感慨を感じさせます。

大家族がどんどん離れ離れになって行く中、登場人物のたくましさだけが救いではありますが、

私も含めて、平和な時代しか知らない人でも、

「平和というものは常に与えられるものではなく、いつ時代が変わってもおかしくない」

ということを、心に刻むことができそうなドラマだと思います。

「日常の延長に悲惨な時代はあり、それはいつの間にか忍び寄ってくる」ということを表現するようなドラマが、もっとあっても良いと思いました。

あるベンチャー経営者の悩み

 

ある夏の日、二人の若者が流れる汗をハンカチで拭きながら現れた。

「半年前からとあるサービスを友人と始めていますが、担当者止まりでなかなかうまく成約につながりません。どうしたらいいでしょうか?」

「どんなサービスですか?」

「映像の制作と動画配信です。テレビ、パソコン、携帯、スマホ等どこにでも配信します。

若いカメラマンが原則一人で撮影しますので、価格は大手広告会社とは比較にならない安さです」

「安かろう悪かろうじゃないの?」

「そんなことはありません。出来栄えには自信があります」

 

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こんなやり取りをしながら、大手映像製作会社で腕を磨いた制作技術を誇る社長とアメリカの大学で学び敏腕ベンチャー経営者の巣立ちを目に焼き付けてきた営業担当副社長は熱いまなざしで訴えてきた。

「ともかく君たちの会社に出かけて現場を見せてほしい」

かねてより現場主義をモットーにしていたので、代々木の大手学習塾のかたわらにある小さなペンシルビルに単身出向いた。

ワンフロアーの10坪ほどの広間では、20代の3人の若者がカメラをいじったりパソコンをたたいたりしていた。

さっそく、広島県で起業、東京進出して10年経過、年商10億円の学生の就職支援・出版会社社長を紹介、紹介したその場でセミナー収録と映像配信ビジネスが成約、さらに数日後にはぐるなび副社長(旧知のオーナー会長の紹介)との面談が始まり、ほどなく受注にこぎつけた。

無名のベンチャー経営者の悩みは多くの場合このようなケースであり、小生として「なんとかベンチャーに元気になってほしい。いささかでもお手伝いができれば」との思いで、8年前このようなベンチャー支援会社をたちあげた。

 

(大橋光博)

ビットコインの取引停止と、LINEの新発表と。

 

昨日は、ネットに絡む大きなニュースが2つありました。

1つ目はビットコインの取引所が停止したニュースです。

読売新聞

ビットコイン日本の取引所停止…換金不能の恐れ

ホリエモンのブログでも取り上げられていました。

ビットコインが叩かれてるけど、はっきりいってマスコミの人全然理解してないな。。。

 

ビットコインは、いわゆる電子マネーと違い、管理する主体がいません。電子マネー、例えば「スイカ」で言えば、JR東日本がその価値を担保しているわけですが、ビットコインにはそんな主体はいません。あえて言えば、ネットワークに参加する無数の人達によって支えられている、という感じでしょうか。ビットコインのアルゴリズムがそれを可能にしています。

また、ビットコインの考え方は、ホリエモンの記事からリンクが貼られている野口悠紀雄先生の記事にあるように、「手形の裏書」がデジタル化されて延々と循環利用されている、というイメージが分かりやすいかも知れません。

だから、コインというより、「モノ」に近いのですよね。例えば、金。貨幣価値が投機的に乱高下するところも似ています。

今回の事件は、簡単に言えば、「取引所に預けていた金が盗まれた」という感じに近い、と感じています。もっとも、停止した取引所であるマウントゴックス社は「攻撃された」というだけで「盗難された」とは言っていないようですが。

結論としては、今回の事件、ビットコインの基盤そのものに対する脅威ではありませんが、「貨幣価値が投機的に乱高下」するものが、通貨に置き換わると考えるのは難しいのかな、と考えます。

ただし、管理の主体がいないということで、決済コストが抑えられるという点は強みと思います。支払・送金時に一時的にビットコインにして、という手段は広がるかも知れません。

 

さて、もう1つのニュースはLINEの新サービス発表です。こちらはホリエモンを始め、ネット有識者がこぞって評価しています。

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2日続いてLINEネタ!緊急投稿!LINEの新サービス発表がヤバすぎる!

業界に激震走る。本日のLINEの発表でネットの世界はどうかわる?

ドコモとLINEが元気なようです

 

うーん、「メールマーケティングの終焉」ですか・・・確かに、BtoC、特に店舗や施設などのローカルビジネスにおいては、現在のLINEの勢いは目を見張るものがあります。

まぁ、日本発のサービス(韓国も関係していますが)ですので頑張って欲しい気持ちもありますし、「5年後・10年後はどうなっているんだろう」ということも考えてしまいますよね。

アエラ特集「ベンチャーブーム再到来」

現在発売中のアエラ 3/3号(No.9)の特集は「ベンチャーブーム再到来 ~資金も人も充実 今度は本物か」です。

特集では、まず資金が潤沢に回っている現状を説明しています。2014年2月6日に、印刷受発注のポータルサイトを運営する「ラスクル」が総額14億5千万円の第三者割当増資を実施したことを始め、カード決済の「コイニー」、仕事マッチングサイト「クラウドワークス」など、10億円以上の資金調達に成功する企業があるそうです。

なぜ、このような資金調達が可能になったのか、その理由は2つ挙げられています。1つ目は大企業によるベンチャー投資の活性化です。 日本の大企業と言えば、従来は「自前主義」という言葉もあったように、ベンチャー企業などと連携を組むのが苦手とされてきました。しかし現在では、特に変化のスピードの速いITなどの分野で、大企業がベンチャー企業と連携しようという動きが活発になっているようです。

もう1つは、一度起業に成功した人がエンジェル投資家になって後進を育てようとする「エコシステム」を日本でも根付かせようとする人々の存在があること。

以上の2つはいずれも米国では当たり前のことですが、ようやく日本にもその流れが出て来たのでしょうか。とは言え、米国のシリコンバレーでは「失敗した人の方がより成功しやすい」という価値観がありますし、またベンチャー企業の出口戦略においても「実質的にIPOしか存在しない日本」と比べ、米国では「大企業によるベンチャー企業のM&A」の方が多い状況にあります。そのような米国と比べると、まだまだ我が国でベンチャー起業が本格的に根付くのはこれから・・・という気がしますが、それでも状況はこれまでより確実に良くなっており、今度こそは「本物」のベンチャー隆盛の時代が来るかも知れません。

その他にも安倍政権が起業を後押ししており、具体的には総額約2億円の投資余力を持つ官民ファンド・産業革新機構も存在感を強めています。また、「シードアクセラレーター」と呼ばれる起業家を育てる会社も揃ってきています。

このように、起業環境は大きく変化している一方、起業の方向性も従来から変化してきているようです。それは、IT系のベンチャーだけでなく、進出分野が多彩になっていること。特に、我が国のお家芸と言われた「ものづくり」の分野での起業が目立っているようです。おそらく、そこには「儲けたい」という気持ちよりも、「衰退する我が国の産業をなんとかしたい」という気持ちが先に来ているのでしょう。そして、我が国だけを市場にするのではなく、最初から世界を目指している起業家も多いそうです。

また、成熟産業に風穴を開けるようなベンチャーも現れています。特集で紹介されていたのは、弁当宅配サイト「ごちクル」を運営するベンチャー「スターフェスティバル」です。彼らは「飲食店にとって弁当を宅配できれば収入増につながるが、実際は注文を受ける仕組みや配達の足の確保など、始めるにはハードルが高い」という課題に目を付け、「商品開発から販促、受注、配達に至るまで製造以外のすべての機能を提供する」そうです。ごちクルは現在、全国560の飲食店が出店し、6300種類の弁当を揃えているそうで、14年6月期の取扱高は80億円を見込んでいるとのこと。一大ビジネスに成長しています。

このように非常に盛り上がっている現在のベンチャーブームですが、特集では結びの言葉として、「シリコンバレーのように『産業』になるまではまだ遠い」という専門家の声を紹介しています。 ただ、それだけでなく「この機会をとらえて日本でも多くの若者が起業し、経営の経験を積めればいい。皆が事業志向の経営者になり、もう一段、二段のぼれば、米国に近づけるかもしれない」とも語っており、いずれにしても、一過性のブームで終わるのか本当に根付くのかは、現在活躍中のベンチャー起業家やこれから世に出てくるベンチャー起業家、そして彼らを支援する我々にかかっているのは間違いないでしょう。

今回のアエラの特集では、他にも「ベンチャー vs 大企業、力がつくキャリアの積み方」、「ベンチャー×大企業で新しい価値生む」、「BtoBから隙間まで シリコンバレーでもブーム再来」など、様々な切り口からの記事が読めるので、ベンチャー企業の現状を押さえたい人にはぴったりの特集だと思います。

関心のある方は、一度読まれてみてはいかがでしょうか。

 

よい感情の作り方

前回、「よいコミュニケーションのポイントは、自分の感情を整えることにある」という話をしました。

今回は「ネガティブなマインドトーク(自動思考)に流されず、よい感情を作る方法」について書いていきます。

他人と会話をする時、あなたは他人が発したメッセージをそのまま受け取るのではありません。まず、あなた自身のフィルターを通し、あなたの心の中で「他人が発したメッセージをどのように考えたか」ということの結果として、あなたの感情が発生します。

あなたのフィルターには先入観や偏見が含まれるでしょうし、メッセージについて考える際には、感情(心の状態)も影響するでしょう。重要なのは、「現実」と「今」だけを捉えてフィルターをクリーンにし、感情を整え、メッセージについて考える際にゆがみがないようにすることです。

感情を整えるには、以下のようにします。

1)「言葉」を変える

意識の中で、できるだけ明るい前向きな言葉を使います。また考え方も前向きになるようにします。例えば、失敗した時に「どうして失敗したのだろう」ではなく「どうすればミスを減らせるだろう」と考えます。

2)振る舞いを変える(モデリング)

自分の尊敬する人・憧れている人(メンターなど)をイメージし、常に「その人だったらどのように行動するだろうか」とイメージします。そして自信を持った振る舞いをします。

3)笑顔を作る

口角を上げて笑顔を作ります。笑顔を作ったままネガティブなことを考えるのは難しいものです(実際にやってみてください!)

4)客観的・多角的に自分の感情と向き合う

普段から、今の感情に目を向けるようにします。少し離れたところから自分の感情を観察してみたり、繰り返し発生する様々な感情と向き合います。

5)腹式呼吸

腹式呼吸でゆっくり数を数えながら息を吐くことを何度か繰り返します。副交感神経が優位となり、リラックスできる効果があります。

6)感覚に集中する

心と体は繋がっています。意識的に呼吸したり目を閉じたりしながら「今、体中の感覚は何を感じているか」ということに意識を集中します。ヨガ・気功・瞑想など、数々の健康法で取り入れられている方法です。

いかがでしょうか。自分に合いそうなものだけでも試してみては如何でしょうか。あなたの心を整えることに繋がるはずです。

コミュニケーションの本質

ベンチャー企業や中小企業の経営者に限らず、組織の中においてコミュニケーションが重要なのは言うまでもないでしょう。

コミュニケーションと言うと、「自分と他人」など、複数の人間が存在することが前提条件のように考えている方も多いと思います。しかし、私たちが普段もっともコミュニケーションを取っている相手、それは自分自身です。

ある研究によると、人間は1日に2~3万回も自分自身と対話しているそうです。また、人間の心の中には、はっきり言語化しているもの・明確になっていないものを含めて、様々な言葉(感情)が1日に7万個も流れているそうです。この1日に7万個も心の中を流れている言葉を「マインドトーク(自動思考)」と呼びますが、このマインドトーク、どんな人でもほとんどがネガティブなものだそうです。

「心の中で自動的に浮かび消えていくマインドトーク」・・・・そのほとんどがネガティブであるのは、おそらく人間の本能的なものなのでしょう。外部環境のあらゆる変化を察知し、それを自動的に意識の中に流していると考えられます。

しかし、その結果、心がネガティブな感情に支配され、マイナス思考になっては問題です。マイナス思考になれば、他人とのコミュニケーションにも影響します。

あなたに対し、「他人が何かを言った」「他人が何かをした」という働きかけは、それだけでは「1つの現象が起きた」だけに過ぎません。その現象に対し、あなたのフィルターを通して、あなたの心がどのように考えるか、それによって「あなたの感情」が作られます。

当然、他人が同じような言動をしたとしても、あなたの心の状態で受け止め方は全く違ってきます。

例えば、話しかけてきた相手が しかめつらをしていたとします。あなたの心の状態が落ち着いていれば、「どうしたのかな?」と、ただ「しかめつらしている」という事実をそのまま受け取るでしょう。

しかし、ネガティブな感情に支配されている場合、「私のことを起こっているのだろうか」「きっと私が何かをやってしまったに違いない」など、ありもしない話を想像で作り始めます。これが「認知のゆがみ」です。

認知のゆがみが発生してしまうと、相手からのアクションに対して、適切な反応をすることができません。どうしても構えたり、おどおどしたり、或いは敵対的になったりするでしょう。これは、明らかに悪いコミュニケーションですよね。

つまり、コミュニケーションの良し悪しは、「どのように相手に応対するか」というテクニック的なことではなく、「いかに自分の心を整え、認知のゆがみをなくし、事実を事実として受け取るか」ということにあります。

マインドトークや自分自身との会話によってネガティブな感情に流されず、「感情の状態」をうまく作って行くことが重要です。

次回は、「良い感情の作り方」について書いていきます。

「ベンチャーブーム再来」、今時のベンチャー起業家の特徴とは?!

現在発売中の雑誌「WEDGE」2月号の特集は「ベンチャーブーム再来」です。

これは目を通しておかなければマズい特集でしょう。ということで、地下鉄の売店で見かけた途端、すぐに購入しました。

結論から言うと、なかなか読みごたえがありました。

まず、取材しているベンチャー企業数は11社。これだけあると、なかなか読みごたえがあります。ベンチャー企業以外にもベンチャーキャピタルやコンサルティング会社へのインタビューがそれぞれ1つずつ。そして「日米における資金調達の格差」を考察した解説記事。全部で23ページほどの特集。

この特集の中で同誌は「最近の起業家は『拝金主義者』などのイメージがなく、『世の中の課題』を自分自身で設定し、それを解決するために努力している」とまとめています。

そして、今回のベンチャー企業の取材から「課題解決に向けた5つの方策が見えてきた」としています。

その5つの方策とは「商流改革」「クラウドマッチング」「常識を疑う」「Makers」「大企業のベンチャー利用」。

例えば「商流改革」では、疲弊した日本の縫製業界を守るために「縫製工場のファクトリーブランドを作り、それを消費者へ直接ネット販売する」という例や、「宝飾品のフェアトレード(公正貿易)を推進するために、産地証明のある宝飾品の制作・販売を手がける」例などが紹介されています。

後者について補足すると、「ハスナ」というベンチャー企業の女性社長は大学で貧困を問題を学び、その過程で「鉱山労働者の劣悪な労働環境」に衝撃を受けたそうです。

そして「見えない世界、隠された世界を見える化しなければならない」との考え、児童労働や有毒化学物質が禁止されている鉱山のゴールドなどを使った結婚指輪や婚約指輪などを制作し、産地証明をつけて販売しているそうです。

まさに「世の中の課題を自分なりの考え方で解決しようとした例」と言えるでしょう。

ベンチャーキャピタルの社長や経営コンサルティング会社の社長のコメントにも、うなずく箇所がありました。

「これまで残念な思いをしてきたけれど、これからがんばりたいという人を支援したい。過去に挫折経験がある人の方が強い」(ベンチャーキャピタル会社社長)

「昔よりずっと起業がしやすくなったとはいえ、依然として数多くの優秀な人材が大企業に滞留しています。ベンチャーの本当のボトルネックは、アイデアでも資金でもなく、起業家の社会的ステータスです。「起業する」と言えば家族に反対されるでしょうし、大企業のステータスを捨てるのは簡単ではありません」

また、解説記事では「上場していないベンチャー企業に資金を供給する市場が未成熟」であり、そのため「日本の新興企業は早い段階でのIPOに傾く」ことが、必ずしも最適とはならない場合も指摘されていました。

確かに、アメリカでは一定の成功をおさめたベンチャー企業には「売却」という出口も一般的です。むしろ、IPOより多いでしょう。そのような出口もあれば、ベンチャーキャピタルも新興起業に投資をしやすいはずです。

出口の多様化は、資金流入を容易にし、結果的に起業の参入障壁を低くします。最初は国や行政主導でも良いので、その点を改善できないものか、という考えを持ちました。

以上、特集記事の概要を説明しました。最近のベンチャー事情をサッと頭に入れたい方、ベンチャー事情には詳しい方でも企業事例を押さえておきたい方には参考になる特集だと思います。

気になった方は、同誌を読んでみてくださいね。

2/5弊社主催セミナーを実施しました(セミナー開催報告)

2014年2月5日、東京・大手町で弊社主催のベンチャー・中小企業経営者向けセミナー「成長と飛躍の5つの法則」を開催いたしました。

セミナータイトルである「5つの法則」とは、5人の講師がそれぞれ「成長と飛躍のポイント」を語る、という意味合いです。

定員20名のところ、25名の受講者にお越し頂き、大変熱気溢れるセミナーとなりました。

第1部は、弊社代表取締役の大橋の講演でした。日銀支店長・地銀頭取などを歴任した経済通ですので、まずは当面の景気情勢を予測。多くの受講者がメモを取られていました。

その後、長年のベンチャー支援経験から、成功するベンチャー経営者に共通のタイプを紹介。「人間的魅力、マネジメント力、数字に強い、粘り強い、交渉力、打たれ強い、孤独に強い、鈍感力、旺盛な好奇心、…」などのキーワードが並びました。

第2部は「【事例】飛躍するベンチャー企業様 ご講話」と題し、弊社クライアント様3社様にお話頂きました。

1社目は「株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント」の穂積社長。
2005年に創業したばかりの若い企業ですが、すでに現在11店舗を展開。
現在1,657室の営業室数を今後3年以内に3,000室まで増加させるなど、野心的な計画をお持ちです。さらには海外展開まで視野に入れられており、非常にアグレッシプな事業計画を披露してくださいました。

2社目は「モバーシャル株式会社」の川合副社長。
現在7年目の同社はデジタル領域でのNo.1映像制作会社を目指しています。起業直後から弊社のネットワークをご活用頂き、次々と大手企業をクライアントにされています。
弊社からはニトリ・ぐるなび・サントリー・花王・三井不動産など多数のクライアント様をご紹介させて頂きました。
ベンチャー企業には、大手クライアントとの取引実績が1つできると、次々と新たな大手クライアントの取引が決まるということが起こり得ます。
同社も、もともと高い技術力を持っていましたので、一度実績を作った後に大きく飛躍できたとのことでした。
動画元年と言われる2014年、更なる飛躍が楽しみです。

3社目は「インクグロウ株式会社」の野田社長。
同社は、中小企業の支援、特にビジネスマッチングでの支援を行う企業です。
2011年に独立と社歴は浅いものの、全国の提携金融機関124社、その先の約1万社の中小企業と繋がっており、これが同社の大きな強みになっています。
2014年には、日本の中小企業のプラットフォームを構築し、海外進出支援を本格化。『アジア』をキーワードにビジネスマッチングを促進していくとのことです。野田社長の講演からは、全国の中小企業をサポートしたいという熱い思いが伝わってきました。

第3部は弊社執行役員の西が「ソーシャルメディア時代のWEB戦略」というテーマで講演させて頂きました。

以上、あっと言う間の90分。非常に濃い内容で、受講者の皆様にもご満足いただけたようでした。

セミナー後の懇親会には、ほとんどの受講者様にご参加頂き、ご講話をされた3社の経営者様を中心に、活発に意見交換・情報交換をされていらっしゃいました。

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