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最近、その辛口発言がかえって話題をよび、著作のいくつかがベストセラー作品となり書店で平積みされたり、それらが映画化されて話題作としてなり多くの観客を映画館に呼び込んでいるとある放送作家がいる。

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読者や観客には賛否両論あるが、その話題作家が「大放言」という新書版の本を書いた。

その中で、放送局育ちの彼は、「テレビは活字と違って表現の自由がかなり厳しい」という。

また、「この30年くらいのあいだにテレビの表現の幅が恐ろしく狭くなった」と嘆いている。

彼は、「「めくら」「きちがい」「びっこ」「かたわ」は問答無用に禁止。これでは「めくら蛇におじず」や「めくら滅法」の表現はNGであり、解せないのは「片手落ち」や「首切り」まで業界の自主規制により使えなくなっている」とぼやいている。

今から30年以上前の私自身のささやかな実体験であるが、当時考査局(金融庁では検査という)に勤務していたころのことである。

考査結果について報告書の原稿をしたためた際、直属の上司から指摘されたいくつかの表現があった。

とある銀行の報告書で「会長は実権がなく、つんぼ桟敷に置かれている」と書いたところ、「会長は情報の埒外にある」と朱筆を入れられた。

また、同じ上司から別の銀行の報告書で「頭取は決裁文書にめくら判を押している」と書いたところ、「頭取は決済文書に形式的検印をしている」と訂正された。

今は亡き、教養豊かな尊敬する上司であったが、その当時は「むしろニュアンスが伝わりにくいのでは?」と首を傾げたのも偽らざる心境であった。

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