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アカデミー作品「ムーンライト」を観る

前代未聞のハプニングで話題となったアカデミー作品「ムーンライト」を観た。

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授賞式の場で、プレゼンター(司会者)に手渡した封筒が、主催者側のミスで作品賞と主演女優賞を間違えて手渡し、司会者はそのまま「ラ・ラ・ランド」(下馬評では本命視されていた話題作)と誤発表、すぐに気付いて慌てて「ムーンライト」と訂正したが、オスカー会場は大騒ぎとなった。本作品はそのほかに脚本賞と助演男優賞も受賞、3部門に輝いている。

とくにこのところ白人主体の作品が栄誉に輝いていたので、今回の作品はオール黒人キャストでの初受賞ということもあり、とかく話題を呼んだ。

マイアミの貧困家庭で育ったゲイの黒人男性の成長物語で、つらいできごとに苛まれながらも、底流にある親子愛、友愛に包まれてなんとか苦しみから逃れていく彼の生きざまが、ともかく会話の少ない中で、ひたひたと心を打つ。

ふたりの若者の前に広がる美しい海のきらめき、若々しい主人公シャロンの黒つやがベッドの軋みとともに光り輝く肌、麻薬におぼれ施設で更生中の車いすの母親ポーラから過去の懺悔と深い愛を告げられ、シャロンの頬を伝う涙、沈黙の中で静かにストーリーは展開していく。

物語は、以下の3つの章に分かれており、それぞれが含蓄のあるタイトルのついたプランとなっており、作品に深みと彩が加わっている。

  •  リトル  月明りで、おまえはブルーに輝く
  •  シャロン 泣きすぎて、自分が水滴になりそうだ
  •  ブラック あの夜のことを、今でもずっと覚えている

監督・脚本は、かってNY TIMES紙で「見るべき20人の監督」に選出されたバリー・ジェンキンスであるが、あの人気俳優ブラッド・ピットがエグゼクテイブプロデューサーとしてサポートしていることでも話題となった。

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