時事ネタコラムvol.9 「新年ご挨拶 ―年末年始に思う、人と人の関係―」

時事ネタコラムvol.9 「新年ご挨拶 ―年末年始に思う、人と人の関係―」

2019年1月7日 0 投稿者: 大橋資博

 新年あけましておめでとうございます。

昨年、本格的に組織人事コンサルティング事業をスタートさせて、初めての年明けを迎えました。
企業経営における人材に関わる課題に対して、実務家として「実践的な解」を提供することを第一にしつつ、あるべき姿を見失うことが無いように理論理屈も大切にするというモットーを持ってコンサルティングサービスに取り組んでおりますが、言ってみればトレードオフの関係に真っ向からぶつかるような事でもあり、振り返れば悪戦苦闘の毎日でした。
そのような中でも、いくつかの企業様への日常的な人事課題への助言サービスから始まり、徐々に人事顧問、アドバイザーとして経営のお手伝いを始めさせていただいております。また、研修企画やスポットの制度見直し、事業調査などのコンサルティングの萌芽も見られて、ようやく船出したような気持ちです。
一方で、昨年10月からは縁あって経済同友会に入会させていただき、日本の企業社会を牽引するリーダーの方達との交流を通じて、自分自身だけでは絶対に持ち得ないような見識に触れる中で、視野の広がりを強く感じることも出来ました。
実業としてはこれからが本番だと思っています。インプット、アウトプットの両面にたゆまぬ努力を続けることで、より一層、サービスの質を高めてまいりたいと思います。
今年もご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、年始はショートコラムで。「人と人のつながり」、という人事の醍醐味の1つについて書いてみたい。
年始早々にご挨拶の賀状をたくさんいただいた。出身柄、年賀状文化は大切にしたい気持ちが強いのだが、やはり年々減ってきているという印象はぬぐえない。今年が最後の年賀状です、という歌手の引退ビジネスを思わせるような賀状終了予告を送ってもらえることもある。
最近では、自分より若い世代の人を中心として、SNS上での新年あいさつが徐々にスタンダードになりつつあるが、今のところ私はまだその形式に移行していない。一対多、という形がまだ割り切れないところがあるのだが、おそらく近いうちにそういう形式を年賀状と併用するのだろうと考えている。
普段はなかなかコミュニケーションをとる機会が少ないため、年賀状で近況を伝え合うという行為の奥底にあるのは、お互いが関係性を保有した間柄だという「つながり感」というようなものではないだろうか。このつながり感が自分は好きである。
だから今まで年賀状をやり取りしてきた人から来なくなると、つながり感の喪失を感じることになる。しかし自身を振り返れば、小学校に4つ行き、社会に出るまで10回以上の引っ越しを経験し、なんなら会社もいくつか渡り歩いてきた人生である。一つ一つの所属コミュニティの期間が短いこともあって関係深耕に至らないことから、年賀状のリピート率がおそらく平均より悪い。特に企業関係の場合だと会社を辞めるとパタッとやむことも多い。つながり感からすると「そんな程度だったっけ?」と思ってしまうが、ただ、人によっては「思い込み」とか「面倒」といって敬遠することも多いことも分かる。

年賀状はこの季節ならではの一つの例に過ぎないが、人と人のつながりは仕事の場面でも大いに役立つ。職場であってもつながりが仕事の質を高める経験をした人は多いだろう。自分もその一人であるが、会社の中で仕事を進める時に、自分の力で全部できる人は見たことはない。このつながりを構築して、維持する仕組みを作るのが人事の大きな役割だと私は考えている。通常コラムで最近取り扱っている人材育成領域はまさにつながりの場の提供という機能を果たしている。ただ、そのつながりが社内に限定されていると効果も限定的となり、さらには社内回しだけしか出来ずに付加価値創造が出来ないことに陥りやすいので注意が必要である。

 

さて今年はどのようなつながりが活かされるのか、そして、どのような新しいつながりが生まれるのだろうか。期待しつつ充実した一年としていきたい。