「社長の呟き」カテゴリーアーカイブ

ある芸人映画監督に期待

 

青春時代、京都は映画村で有名な太秦の近くで過ごした。

当時、東映のチャンバラ映画全盛期で、撮影所に通っては、二枚目俳優の中村錦之介や大川橋蔵さらには山城新吾、お姫様役の高千穂ひずる、田代百合子などと一緒に写真を撮ってもらったりしていた。

「将来は映画監督になろう」と心ひそかに思ったりしたこともある。

 

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その後、邦洋問わず多くの映画作品に出合うが、やはり邦画では黒沢明、「寅さん」の山田洋次、大島渚といった名監督の作品はそれぞれ持ち味は異なるが強く印象に残っている。

最近では、滝田洋二郎や北野武といった監督の作品を観たりすることが多いが、その中で先日観たピン芸人劇団ひとりの監督、原作、脚本、準主演作品の「晴天の霹靂」はなかなか面白かった。

昭和40年代終わりごろの浅草の下町風景や劇場のお抱え手品師のコメデイータッチのストーリーはもちろん、主役の大泉洋と柴咲こうの好演もなかなかのものがあったが、劇団ひとりの多才さには単なるピン芸人の域を超えた将来性が感じられた。

ピン芸人には、かって「つぶやきシロー」や「ひろしです」といった瞬間的に人気を博した芸人が出てきたことがあるが、残念ながら息が短い。

多才な劇団ひとりに将来を期待している人は少なくないように思う。

ポスト北野として今後の名監督への息長い成長にエールを送りたい。

シンシアリーさんの「韓国人による恥韓論」を読んで

最近、韓国をタイトルにした本が有名書店に平積みされているが、1日10万PVを超える「シンシアリーのブログ」著者で、帯のコメントに「これが私の暮らしている国です」とあり、関心を持って読んでみた。

 

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序章から第六章まで以下のようなタイトルが並びかなり激しい内容では?と思ったが、読み進むにつれ、事実をありのままにバランスを持って直視しようとの著者の基本スタンスが率直に伝わり、終章の「韓国人である私が知ってほしいこと」でも、繰り返し「バランス感覚の大切さ」を訴えており、類書の中では納得性の高い読み応えのある好著である。

序章  韓国を絶対的に支配する「反日教」

第一章    韓国を狂わせた「反日」の起源

第二章    善悪を失った韓国の愚かな「基準」

第三章    韓国がひた隠す自国の性奴隷

第四章    だから「反日」は急激に悪化していく

第五章    荒唐無稽な選択・新「李承晩ライン」

第六章    見苦しい国・韓国の最大の弱点

終章  韓国人である私が知ってほしいこと

著者は30歳代後半の韓国在住歯科医とのことであり、ブログファンの間では、彼が韓国社会から抹殺されないか心配する声が少なくないとのことである。

著者は本の冒頭の「はじめに」のくだりでは、「恥は悩みの一種であり、問題が存在することを認める勇気です」述べており、氏の「恥ずかしながら・・・」の素直な心境が伝わってくる。

リーダーメッセージはわかりやすく

 

リーダーのメッセージが部下にどのように響くか?

多くのリーダー共通の悩み、課題である。

かって日銀勤務時代につかえた二人の上司の話をしてみたい。

 

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平行員として日銀本部中枢局である課長にお仕えした時のことである。その人はとても聡明で人柄もよく多弁であった。

「本日の株価下落の主因は?」との局長からの質問に対し、たちどころに「その要因は5つあります。これとこれと・・・」すべての要因が確かに絡んでおり、100点満点の回答と感じ入った。

ところが、気が短くて有名な局長は、「僕はこれから円卓(俗称マルタク、日銀が毎夕開く定例幹部会)で総裁に説明しなければならない。私の持ち時間は5分。金融調節、金利、株価、債券市況、企業倒産といくつもあるのに、そんなに挙げられても覚えられないし困る。3つ以下に絞れ」と逆鱗に触れ、雷が落ちた。

時を経て、支店長時代のことである。「三重野、フセイン、ゴルバチョフ」として特に証券界から毛嫌いされていたその総裁は、「バブルつぶしのせいでその後の失われた10年を引き起こした張本人」とやり玉に挙げられたりもした。一方でファンも多く、個人的にもいろんな場面でお世話になった。毀誉褒貶はあったが、トップメッセージはきわめて簡潔で、直接お目にかかるとよく諭された「上をからかえ」「おごるな、いばるな、施政方針はすぐ出すな」「商人(あきんど)に見習え」などのメッセージは今も耳に残っている。

過日、経済同友会のランチ会であるベンチャー経営者の卓話を聞いた。

彼は学生時代から起業家を目指し、ウエデイングプロデユースを創業事業とし、現在は全国的にホテル、レストラン、フラワーショップ等を展開、デイズニーランドを経営するオリエンタルランドや革新的ホテル経営の星野リゾートを目標にしている。

卓話のあと質疑応答の場があったので、小生からは「星野社長の目指す「リゾート運営の達人」「人材の多能工化」やオリエンタルランドの目指す「S(Safety) C(Courtesy) S(Show) E(Efficiency)」にあたる貴社のトップメッセージを早急に確立されては?」

「全くの思いつきであるが、社長が繰り返し話しておられる「感動経営」の以下方程式をメッセージとされては?」と申し上げた。

感情の記憶×感情の曲線×感情の連鎖

E(Emotion )・M(Memory)C(Curve)C(Chain)

「このE・MCCを毎朝860人の社員に繰り返し復唱させては?」とお話ししたところ、帰り際に呼び止められ、再度確認、メモを取っておられた。

創業17年、年商130億円、まだ47歳の意欲的若手経営者の今後の飛躍を期待したい。

日本ではなぜ起業希望者が少ない?

 

先日、中小企業白書が発表され「起業したい人が減ってることに危機感を示している」とのショッキングな報告がなされた。

白書では、特に今後の起業の担い手となる女性や若者、高齢者が起業しやすい環境を整えるべきだとし、具体的には起業した女性が優先的に子供を託児所などに預けられる制度の創設が必要だと指摘している。

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また、起業しやすい国を目指すために、

①教育を通じて国民の意識を変える

②起業後の生活や収入を安定するよう、安全網を整える

③起業に伴う費用を減らし、手続きを簡単にする、

といった課題を挙げている。

同様に、世界銀行の「起業のしやすさ国別ランキング」調査でも、日本は全対象国183か国の中で107位、OECD諸国(高所得31か国)の中で26位といずれもきわめて低い位置にあるが、この残念な事実に気付いていない人が少なくない。

さすがに、政府はここへきてようやく危機感を持ち始めており、昨年6月に打ち出した成長戦略で、企業の開業・廃業を促すことで新たな事業を創出する目標を掲げている。

ただ、なんといっても大切なことは、国民とくに若者の安定志向からの脱皮、チャレンジ精神の発揚であり、政府並びに国のリーダー的立場にある方々には、危機意識や警鐘もさることながら、環境整備を含めより具体的な対策を早急に打つことが求められてきているように思う。

日本への信頼度

 

先日、とある有力新聞に「日本は最も信頼できる」との見出しで、喜ばしい記事が掲載された。

すでに読まれた方も少なくないとは思うが、ご参考までにその概要をご紹介したい。

これは、外務省が本年3月に香港の調査会社に委託して行ったASEAN7か国の世論調査(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、ミヤンマーの18歳以上の国民を対象、オンライン方式、回答数2144)の結果を紹介したものである。

 

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この調査によると、

①「世界で最も信頼できる国」に、日本を挙げた人は33%とトップ、次いで米国が2位で16%、中国は5%、韓国は2%

②「ASEAN諸国にとり現在重要なパートナーはどの国か」との質問(複数回答可)でも、1位の日本は65%、以下中国48%、米国47%

③安倍政権が掲げる積極的平和主義についても、「アジア地域の平和維持に役立つ」と肯定的な評価をした人が9割に上ったとのことである。

近年、我が国について近隣の国々からは歴史認識を含めいろいろな厳しい声が多いとの報道が少なくないように感じていたが、最近のASEAN7か国の具体的なオンライン調査でこのような高い評価が与えられたのは、まず素直に喜んでいいのではなかろうか。

3年前の東日本大震災と東電原発事故直後、英国のある有力誌東京支局長から「日本人は素晴らしい。外国人の多くが成田空港のカウンターに列をなしたのに、日本人は納税のため税務署の前に列をなした。日本は大丈夫だと痛感した」との話を聞いたが、久しぶりにいい話に接したように思う。

サケはなぜ生まれた川に戻る?

 

「ゾウの鼻はなぜ長いの?」

「お猿のおしりが赤いのはなぜ?」

「お魚はいつも泳いでいるけど、いつ眠るの?」

「トンビがくるりと輪を描くのはなぜなの?」

子供たちからの素朴な疑問に戸惑うことが少なくない。

 

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昭和が平成に変わって間もないころ、北海道釧路に住んでいたことがある。

冬は「寒い」というより、「痛い」という表現がピタリとする。

自然がいっぱいで、そこでもいくつかミステリアスな姿に出くわした。

いまもって解けない謎のひとつに「サケが生まれた川に戻るのはなぜか?」というのがある。

当時、好奇心からいくつかの資料をひもといてみた。

 

①生まれた川のにおいを知覚している(嗅覚器官説)

②渡り鳥と同じように太陽電池を内蔵している(太陽電池説)

③海水の塩分濃度を感知している(塩分探知説)

④染色体内部に回帰回路を含有している(遺伝子説)

など諸説あったが、これといった決め手はなかった。

 

ともかく、成魚の達すると間もなく生まれた川を後にして果敢に大海に泳ぎ出で、ほぼ生涯を終える頃まで回遊、産卵期になると記憶の川を求めてひたすら遡上、最後の力を振り絞って産卵床にたどり着き、次の世代に命を託す姿にはえもいえぬ感動とある種の安らぎを覚えた。

今、幸之助翁から学ぶ

 

日銀支店長として広島在住のころ、PHP研究所の元編集局長から在りし日の幸之助翁について限られた人数でじかに話を聞く機会があった。

「長らくお仕えした松下創業者の幸之助翁から学んだことは枚挙にいとまがないほどあるが、特に印象に残っているのは以下の5点である」

今や翁の語り部的存在であるその人の話は、物静かなとつとつとした語り口で始まった。

 

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1.絶えず夢と希望を失わない

風呂敷は大きく、会社の計画は250年の長期で。わが全寿は130歳。90歳の時に彼は「あと40年もある。これから大学生になり英語と哲学を学ぶ」と語っていた。

2.基本の座標軸をしっかりと

会社は社会の公器。衆知経営(デイスクロージャー)と同時に陽転思考が大事。

3.素直な心

うそをつかない。人を色メガネで見ない。偏らない。こだわらない。「空の心」(薬師寺高田好胤管長)を持つ。

4.部下に語りかける

人間好きであること。森林浴同様「人間浴(欲ではない)」が欠かせない。有言実行時代ゆえ、「おしゃべり経営」が大事。幸之助81歳の時、夫婦で渡米し声をからせて帰国。空港に着くやいなや、開口一番「下手な英語を駆(苦)使、しゃべりすぎた」

5.常に感謝と思いやりの気持ちを

若くして7人の兄弟を失い20歳にして天涯孤独となった幸之助83歳の時、北海道帯広の士幌町農協組合長から全農会長になられた太田寛一さんから「親子兄弟6人が6畳一間に猫のように抱き合って寝た」との話を聞き、「わしゃまだ苦労が足りん」と口癖のように言っていた。
また、昭和50年ころ上場間もないイトーヨーカ堂の伊藤さんが辞を低くして「こんなにもうかっていいんでしょうか?」と真顔で言ってこられた。オーナー社長の腰の低さとまじめさをみて「ヨーカ堂はこれから伸びる。あそこは買いだ」としきりに話していた。

 

京セラの稲盛会長は、「私の描く理想のリーダー像は幸之助と米カーネギー。学歴はないが,一代で身を起こし電気王、鉄鋼王となり、財産は社会還元した」と語っている。

氏の仏門への思い入れはあるいは幸之助翁の影響があるのかもしれない。

大局を見る目

社会人スタートして間もないころのことである。

新人研修で何人かの先輩の講話を聞くプログラムがあった。

 

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その先輩は囲碁が大の趣味で、日本棋院の5段格の腕前であった。

話は多岐に及んだが、特に印象に残ったのは「囲碁で最も大切なのは盤面全般を見渡す大局観であり、これはこれから長く社会人生活を送る上でも大切である」とのくだりであった。

一方で、山が大好きなその先輩は、北海道の地銀頭取在職中に残雪残る大雪山での登山中に遭難され若くしてお亡くなりになった。

多くの後輩から慕われていた魅力的な方であったが、新人時代に教わった「大局を見る目」は今も深く心に刻まれており、長いサラリーマン生活の中でいろいろな難題に直面した際はもちろん、学生時代の囲碁仲間たちとのへぼ碁の場でもなるべくこのことを忘れないように努めている。

女性登用の本格化

このほど、野村証券のグループ企業で女性社長が誕生しマスコミが「我が国の金融証券業界で初の女性トップ」と報道、メガバンクでもみずほ銀行や三井住友銀行で初の役員(いずれも執行役員)が誕生するなど、保守的な金融界でもようやく女性活用へ向けて重い腰があがってきた。

女性活用の取り組みについては、昨年4月、首相自ら日本経団連等財界3団体トップに対し、「上場会社では最低1名の女性役員を登用してほしい」と要請するなど、世界的にも女性活用の立ち遅れが著しいとのレッテルを貼られてきたわが国でもまだまだスローペースではあるがようやく緒についてきた感がある。

 

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男女共同参画社会の実現は、洋の東西を問わず普遍のテーマであり、小生はかなり早い段階から、この課題実現に取り組んできた。

具体的には、日銀勤務時代はともかく、西京銀行に転じてからは「ともかく出来るところからやろう」ということで、当時60の銀行店舗のうち45支店に支店長代理や主査職(支店の実質ナンバー2か3のポジション)に女性を登用することとし、きわめてスムーズに浸透、今なお多くの女性幹部が現場店舗で活躍しているとのことである。

また、我が国金融界初の女性副頭取はじめ3名の役員(計11名中)を登用、さらには地銀初の「企業内託児所」を設立にもこぎつけた。

こうした、取り組みが厚生労働省の目にも止まり、「金融界初の大臣表彰(優秀賞)」を受賞、さらには当時の小泉政権下では安倍官房長官(現総理)管掌の内閣府男女共同参画会議の有識者議員にも選任されたりした。いまから10年近くも前のことである。

その後、当時IBMの専務であった内永ゆかこさんからNPO法人「JWin」を立ち上げの相談を受け、「すばらしいことだ。時間はかかるでしょうが、こうした活動は継続こそ力。そのためには財務基盤をきちんとすることが大切。精一杯協力させていただく」として、法人設立当初から理事(男性1人)として参画した。

この活動は、今なお内永さんが中心となって続いており、こうした輪がこれからさらに広がっていくことを期待したい。

フレッシャーへのメッセージ

 

今年は雪が多かったので、桜の開花は遅れるのでは?

3月初めごろは、多くの気象予報士からそのような声を聞いたが、やはり例年通りいつもより少し早めに桜の季節が訪れた。

 

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と同時に、オフィス街ではあちこちで黒っぽいスーツをまとった若者たちが目立ってきた。

新入社員すなわちフレッシャーの誕生である。

この時期になると、企業では研修という名の社会人訓練の舞台が繰り広げられ、時代によりいろいろ変化はみられるが、やはり基本は大きくは変わらないようである。

「学生時代とは比べようのない高い壁にぶつかるが、決して乗り越えられない壁ではない」

「多産な20代は無限の可能性を秘めている。若者にとりチャレンジ精神こそ最大の武器」

「友を見つけよう。7人の敵があれば、必ず8人の仲間が見つかる」

「余暇の過ごし方がウィークデー以上に大切。いかにリフレッシュするかで翌週が決まる」

「同じコップ半分の水でも、もう半分しかないと思うか、まだ半分あると思うかで様変わり」

 

かって先輩たちからじかに聞いた「フレッシャーへのメッセージ」のなかで、いまもって心に残っているいくつかの言葉である。