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カトリーヌ・ドヌーヴの「太陽のめざめ」を観る

ハリウッドスターも脱帽するほどの美人女優と称され一世を風靡、私自身もあこがれて彼女の作品を追いかけていた時期があった。銀座の小さな映画館で彼女(フローランス判事役)と新人賞を総なめにし、未来の大スターとはやされているロッド・スター(マロニー役)が見事に絡んだ隠れた名作「太陽のめざめ」を観た。

夏休みシーズンで封切館は子供向け作品でにぎわっているが、こちらのマニアック向けシアターもさすが映画通で埋められ、空席を見つけるのに苦労した。

監督・脚本はフランスのカンヌ映画祭で「この人あり」と称される女流名監督エマヌエル・ベルコである。わずか6歳のマロニーは2か月の不登校を理由に母親(父は死亡)に連れられて裁判所に呼び出され、そこでフローランス判事に出会う。判事に責められ逆上した母は後ろ髪をひかれながらもマロニーを置き去りにして立ち去る。

心に傷を抱えた少年が、まさしく「肝っ玉母さん」のような判事に諭されたり励まされたりしながら反抗的態度を繰り返しつつも、次第に愛に目覚めていく。

胸をかきむしられるような行き場のない感情が行き交う中で、希望の光を失わないひたむきな少年を見事に演じるロッド・スターは、かつて観た「スタンドバイミー」のリバー・フェニックス(4人の少年の中でリーダー役を好演したが早逝)を彷彿とさせる。

 カンヌ国際映画祭オープニング作品、リュミエール賞、セール賞等数多の賞に輝き、映画通の間では「カンヌ映画祭最大の収穫」とまで言わしめた話題作でもある。

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