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熊本地震と八代の親友

今度の熊本の地震はかなりの被害状況で、被災地の皆さんには心よりお見舞いを申し上げたい。 さっそく、支援募金活動がはじまっているので、折に触れささやかなお見舞いをしている。

学生時代、水泳部の背泳ぎナンバーワン泳者の出水君が故郷の八代市で喫茶店経営をしており、さっそくお見舞いの電話をしたが、すぐにはつながらなかった。幸い同じ水泳部仲間から「大丈夫だ。お店のコーヒーカップやお皿にいくつか被害が出たが、大事には至らず、家族ともども元気にしており、店のほうも再開して地域の皆さんが集う場所にしてもらっているらしい」との報告があり、とりあえずほっと安堵の胸をなでおろした。

まさに「肥後もっこす」の言葉がぴったりの彼は、合宿での下着は当時としてはきわめて珍しく越中ふんどし姿で、部室の中をうろうろしていた。卒業間際に、下宿近くで風呂帰りにトラックにはねられ瀕死の重傷を負った。その時に昼夜を問わず献身的な看護をしてくれた人が細君である。

 熊本高校時代の親友が病床の彼の見舞いにひんぱんに訪れ、故郷の友達をことのほか大切にする彼の人となりがうかがえ、胸が熱くなった。一時は生命の危機にまで見舞われたが、若さと精神力で見事に立ち直り、「やはり生まれ故郷がいいばい」と京都をあとにして郷里の八代に帰って行った。

 細君が京都で働いていたお店の名前をそのまま拝借し「喫茶店ミック」としていまなお地域の皆さんのたまり場となっているとのことで、復興にむけてひたむきに取り組む彼の姿がふんどしとともにほうふつと浮かび上がってくる。

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